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Ballet~ときどき美容と食い意地~

ときめくこころ
2015-12-02 12:20

先日、美術展のレビューを書かせて頂く機会がありまして。

取材にお伺いした弥生美術館の学芸員である、外舘さんが編纂されたご本(クリックすると出版社のHPに移動します)がとっても素敵なのです。
陸奥A子先生とその作品が本当にお好きで、敬意を払っていらっしゃるのが伝わります。

外舘さんご自身も、とても魅力的でツヤツヤぴかぴかお肌の乙女でいらっしゃいます。
※誤解の無い様、念の為。決して子どもっぽいなどではなく、洗練された素敵な大人の女性です。※

何かを好きで、目をキラキラさせてひたむきにそれに向かっている方にお会いすると、自分まで心がすっとします。
大人になっても、「大好き」を大事にされている方に出会える喜び。

取材後、自宅に帰ってきた後もずっと、手に届く場所にいただいたご本を置いてあります。
つらつらとめくっては、陸奥先生、外舘さんを筆頭にその他陸奥先生のファンの方々のエピソードを読んではほっこり。
もちろん、その時は温かい紅茶や甘い小さなスイーツも一緒です。

これまで自分は、世代的に微妙にズレていて陸奥A子さんの作品に触れる機会があまり無かったのですが。
美術館に置いてあった陸奥先生のベストセレクション本で代表作を幾つか拝読して惹きつけられ・・・。
展覧会や外舘さんのご本で更にそれが強まり。

美しいもの、きれいなもの、清らかなもの。
こわいもの、みにくいもの、不安なもの。

心に響くすべてを良く見つめて、人から見てどうだとしても、自分の好きなものを大切にする。
いくつになっても、そう言う乙女心を持って生きていきたい自分です。

陸奥先生ワールドを、好きにならずにいられる訳がありません!

随分遅れて来た新参者ではございますが、全国の陸奥先生のファンの皆様、是非お仲間に入れていただきたいと存じます。

ちなみに、外舘さんも大人バレエを学んでいらっしゃるとのこと!

わ~。
なんだか嬉しいなあ。

不思議で素敵なご縁に感謝です。
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よだかの星を見上げて
2015-10-09 17:58

一昨日酔っぱらって帰ってきた勢いで、何故だか本棚から宮沢賢治の文庫本を取り出して朗読し始めた自分。
唐突に始まった朗読にケタケタ笑いながら付き合ってくれる旦那さん、いつもありがとう・・。
素っ頓狂な妻でホントごめんよ。

って。
酔っぱらった勢いだけじゃなく。

宮沢賢治の作品は、これまで何度も何度も読み返しています。
どうひっくり返っても、その感性や想像力の源に絶対に手が届く事が無い天才。
読む度素晴らしい作品に心を揺さぶられつつ、必ず同時に自分の魂の凡庸さ、鈍さ、持っている言葉の詰まった壺の小ささにがっかりしてしまいます。

しゃあないけどね。
殆どの人間はサリエリサイドにいるんだもん。
サリエリにさえなれない自分は、宮沢賢治が大きな想像力の翼を羽ばたかせて飛び立っていった高みを、ただただ地上から見上げて憧れるばかりなのです。

しかし、よだかの星をはじめとして宮沢賢治の短編は本当に胸が痛くなりますね。

猫の事務所のかま猫がいじめられて、かなしくて頬のあたりが酸っぱくなる描写とか。
よだかが鷹に改名を強要されて「私は以来市蔵と申します」と口上を言って回れと迫られる場面とかね。
もうね、鷹のやり口は悪質ですよ!脅したりすかしたり。やくざかっつうの。
「市蔵なんてそんなにわるい名じゃないよ」って、わるくないならお前が改名しろっ。ばかっ。

てな具合に読み始めると、すぐにその登場人物(動物も多数)の心の隣に、すとんと腰掛けてしまう。
きっと自分は、おばあちゃんになっても宮沢賢治を読み続けるんだろうな(そして鷹にイライラするんだろうな)。

でもって。
酔っぱらった勢いにまかせてyoutubeで検索したら、素敵なのが幾つも出てきましたので貼っておきますね。

よだかの星


そしてこちら。
自分的にはお宝発見で、ホクホクしとります。

藤城清治さんの、銀河鉄道の夜その1


藤城清治さんの、銀河鉄道の夜その2


藤城清治さんの、風の又三郎


今週はお天気に恵まれていましたが、だいぶ寒くなってきましたね。

皆様、良い週末をお過ごしください。

偏屈万歳
2015-09-28 12:31

登頂が下巻に差し掛かりながらも、何かっちゃ道草くってぐうたらしてます。

だってもうね、流石に多いんだよ!文字がっ!きーっ!

と言う事で。
ちょいと箸休めに、幾つかの漫画やエッセイを本棚から引っ張り出して読み返していたのですが。

その中でも箸休めには贅澤すぎた、森茉莉の

贅澤貧乏
贅澤貧乏

枯れ葉の寝床や甘い蜜の部屋は、いい加減イイ大人になってもある種自分の理想の世界なのですが、小説だけでなくエッセイも大好きです。

離婚も出産も経験している婆さんなのに、中2病も腐女子もダントツにぶっちぎる乙女で高貴な魂の持ち主。
本物のお嬢様で本物の贅澤者で我儘。

文庫でも持っているのですが、こちらは昔旦那さんからプレゼントして貰った一冊です。

延々続く美しい薄青の硝子の壜や、オリイブ石鹸の描写等で耽美の極みの文章に見せつつ(確かにそうでもあるのですが)。
実はあちこちに笑いがあり、ちくっと意地悪だけど、そこには鴎外やご本人も良く言われるところの「清潔」があるのです。

そんでもって、とにかく食べ物の描写が素晴らしいんですよね。
なんせ茉莉様は、怒れるブリア・サヴァランでいらっしゃる。

読んでいると、自分のケチでせこせこした卑小な精神が恥ずかしくなります(そしてお腹が空きます)。
半径数メートルの狭いけどキラキラした自分の世界をいっとう大事にして何が悪い!

他の人の目に映っているだけの、どうでも良い世界の一つ一つにこだわりぬいて切り取って集めて磨いて眺める。
端から見たら、理解されなくても。

乙女たるもの、こうでなくっちゃ!


そしてもう1冊。

ふしあな
ふしあな

え~、とにかく江戸モノが大好きでして。
杉浦日向子さんはもちろんの事、ここ数年は宇江佐真理さんの江戸下町人情物なんか大好物です。

幕末の話に今ひとつ傾倒出来ないのは、それが江戸の終わりを告げる新時代の訪れだからかもしれません。
のんきで面白くて、たっぷり人情がありつつ刃傷沙汰もある江戸。
小説や漫画、落語を通じてそんな江戸の世界にたゆたっていたいんです。

作者の塩川桐子さんは、ぐぐってみても殆ど情報が出て来ません。
購入時にも調べたのですが、その頃と変わらず現在も購入可能な単行本はこれ一冊だけでした。

たった6編ですが、ちょっとした江戸展を見に行くよりずっとずっと生きたリアルな江戸の世界を楽しめます。
いつの世界も人は人だなあ・・と感じるのもまた良し。

ご本人も巻末で書かれていましたが、おそらく今も山中でひっそりお暮らしになっていらっしゃる模様。
随分と寡作らしいのですが、次回の単行本でまた江戸の世界に連れて行ってくだしゃんせ。

偏屈と、人から呼ばれるであろうお二人の作品の素晴らしさよ。
偏屈万歳。

死刑執行人サンソン
2015-09-09 09:47

登頂途中でちょいとばかり息切れしてしまい、違う本で箸休め。

死刑執行人サンソン

死刑執行人サンソン

先月図書館に行った時にふと思いついてから大分経っちゃいましたが、ようやっと借りてきました。

大分前に本屋さんで、荒木飛呂彦先生が腰帯を書かれて置かれてるのを見かけてたんですが
結果的にはイノサンの方を先に読み始めてしまいました。

でもって。

ぶっ飛んでると思ってたイノサンが、意外と史実に基づいて描かれていた事に驚愕。

病後のお父さんが友人の貴族を処刑するところとか、シャルル・アンリが裁判にかけられるところとか。
もちろん漫画ならではの肉付けや脚色はありますが、そこはフィクションでしょと思ってたところが事実だった事がびっくり!
後、貴族の夫人とのエピソードやデュバリー夫人の過去の愛人だったのも本当だったんでびっくり・・。

シャルル・アンリは現在の史実に残る位(それこそ漫画の主人公として描かれてしまう位)個の強さと深さを持った人物だったんですね。

本書で書かれている通り、人を処刑する行為に普通の人間が急に関わったらショック死してしまうと言うのは現在もそうでしょう。

日々人が亡くなったり殺されたりするニュースを目にしますが、人を手にかけると言うのは
いわゆる一般の善き人達にとっては一生関わる事が無いはずです。
善き人であったにも関わらず、狂う事無く何千人と言う人間を処刑し続けたサンソン家の血脈とシャルル・アンリの人生。

何百年後の今も、強く心に響きました。

イノサンには出来ればこれからも、マリー礼賛だけじゃなくて
是非サンソン家の史実についても描いて行って欲しいなあと思います。

しかし、最後のナポレオンとの逸話が切なかったです。
ナポレオンって、まあちっちゃい男ですわっ!!

さて。
毎日毎日、よう雨が降りますね。

そろそろお日様に会いたい今日この頃ですが、めげずに下村先生の特別レッスン2回目に行ってきます。
先週は一人で心細かったのですが、今日はお友達が来てくれるので心強いです。

寒くて体が固まりがちなので、暖かくしてよ~くほぐします。

皆様、良い一日をお過ごしください。

シュナの旅
2015-08-24 11:18

さてさて、昨日今日はレッスンお休みです。

今日はすこ~し後回しにしていた、やらなきゃいけない小さい事が色々と積もっています。
ふう・・(手を付ける前から疲れる腰抜け)

一昨日、旦那さんが「面白かったから読んでみて~」と渡してくれたので
登山の合間に読んでみましたシュナの旅。
シュナの旅

一気に読んでしまいましたが、この作品はすごいパワーを持ってます。

毎回宮崎アニメを観る度にも思いますが、あの偏屈(失礼)な、宮崎駿さんと言う
一人のおじさん(度々失礼)の中から、こんなすごい物が生まれて来るんだなあ・・・。

素晴らしい表現者の方と言うのは、どなたもまことに美しくその命を燃やしていらっしゃる。

しかしこれ、宮崎駿さんも後書きで嘆かれていましたが、出来れば映画としても観てみたかったです。

絵も、お話も、今から32年前に描かれたとは思えないクオリティ。
宮崎駿さんの世界観って言うのは、この当時から確立されてたんですね。
改めて、宮崎駿さんへの畏敬の念が強まりました。

著者近影の宮崎駿さんの若さったら!
これはこれで人の歴史を感じる・・。
宮崎駿さん写真

この一冊に、もののけ姫、風の谷のナウシカ、色々な宮崎アニメ作品の要素がつまっています。
いや、逆ですね。むしろここから更にイメージが広がって、数々の名作が作られたのかな。

ところで。
ヤックルはヤックルという種だった事に驚き。
てっきり、あの子に与えられた固有名詞かと思っとりました。
シュナの旅の世界においてだけであって、もののけ姫の世界ではまた別かもしれませんがね。

今日の東京は、クーラーを消して窓を開けていると寒い位。
動きやすいですね。

皆様、良い一日をお過ごしください。